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溺水した(おぼれた)
●おぼれている人を見たら
【1】周囲に協力者を求め、119番に通報する。
【2】すばやく救助。二重事故を防ぐため、救助訓練法を知らない人は絶対に泳いで助けにいかない。
・近くにある水に浮く物を投げる。浮き袋、ペットボトル(少し水を入れるとよく飛ぶ)が最適。その他、クーラーボックス、リュック、木片など、なければ何でもかまわない
・岸に腹這いになる、あるいは手すりやプールサイドにつかまるなど、引き込まれないようにして、ベルト、タオル、棒、ロープなどを投げてつかませ、陸に引き寄せる
●引き揚げたら
【1】顔を横にして寝かせ、意識・呼吸の有無を確かめる。
・無理に水を吐き出させようとしないこと。効果がなく、かえって危険
・大量の水を飲んでいる場合は吐くことがあるので、気道内に誤嚥しないように顔を横に向ける
【2】意識・呼吸がある場合は、バスタオルや毛布などで保温、体をさすり、救急車が来るのを待つ、あるいは急いで病院へ運ぶ。
【3】意識・呼吸がない場合は、胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせた心肺蘇生法を救急車が来るまで続ける。体温が低くても、躊躇せずに心肺蘇生法を行う。ただし、除細動(AED)を行う場合は1回のみとする。
【4】呼吸、意識が回復したら、横向きに寝かせ、バスタオルや毛布などで保温、体をさすり、救急車が来るのを待つ、あるいは急いで病院へ運ぶ。
上野 幸廣
などが確認でき、病気やけがをした人を
救急隊員や医療機関に引き渡すまでの
基礎知識として最適です。