ポケットメディカ 健康レシピ

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高血圧を招く生活習慣を改善しよう
血圧を上げる要因には、肥満、運動不足、ストレスなどいろいろあります。
長年の間に身についた生活習慣を変えるのはなかなか難しいことですが、
できるところから少しずつでもとり組んで、高血圧を予防・改善しましょう。
生活習慣病の強い味方食物繊維もたっぷりとる
 食物繊維とは、ヒトの消化酵素で消化されない食品の成分をいいます。食物繊維は吸収されないまま排泄されますが、そのときに体内の余分な塩分やコレステロールなどを吸着し、便とともに排泄してくれます。そのため血圧を下げたり、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
 食物繊維にはこのほかにも、腸の働きを整えて便通を改善したり、糖の吸収を抑えて血糖値の上昇を防いだり、胃のなかでふくれて食べすぎによる肥満を防ぐなどの効果があり、生活習慣病の予防に欠かすことのできない成分です。
 食物繊維の多く含まれる食品には、玄米や雑穀のような無精製の穀類、いも類、根菜類、豆類、海藻、きのこ類、ドライフルーツなどがあります。これらの食品は、カリウムなどのミネラルやビタミンが豊富な点でも、血圧対策に効果的といえます。
 成人の場合、食物繊維の適切な摂取量は1日に20~25gとされていますが、現在の日本人はこの半分ほどしかとっておらず、常に不足しがちです。毎日の食事に食物繊維の多い食品を意識的に加え、摂取量を増やすように心がけましょう。

肥満している人は減量の努力が必要
 肥満は高血圧の重大な危険因子であり、肥満の人が4~5kg体重を減らすと、明らかに血圧が下がることが認められています。
 肥満かどうかを知る方法はいくつかありますが、その1つがBMI(体格指数)です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
この計算でBMIが25以上の人は「肥満」と判定され、減量の努力が必要です。とくに「内臓脂肪型肥満」と呼ばれるおなかに脂肪がつくタイプの肥満は、血圧の上昇と関係が深いといわれています。BMIが25未満でも、腹囲(へそ周り)が女性90cm、男性85cmを超える場合は減量が必要です。
 肥満を解消するには、自分の適正エネルギー量、つまり「1日にどれだけ食べてよいのか」を知ることが大切です。これは、健康的な体重の目安とされる「標準体重」と日常の活動量である「身体活動量」から求めることができます(上囲み参照)。肥満ぎみの人はこのエネルギー量を守り、少しずつでも標準体重に近づけるようにしましょう。ただし、急激なダイエットは避け、長期的な計画で無理のない減量を行うようにしてください。

運動習慣を生活にとり入れ心身のリラックスを心がける
 高血圧対策では、日常生活全般を見直して、リスクを少しでも減らしていくことが大切です。血圧の上昇を防ぐために、次のことを実践していきましょう。
1 軽めの運動を生活にとり入れる
 定期的な運動には血圧を下げる効果があるだけでなく、肥満の解消、ストレスの解消などさまざまなメリットがあります。ウオーキングや水泳のようにマイペースで楽しんで続けられる運動を継続して行うとともに、車に乗る代わりに歩く、エスカレーターの代わりに階段を上るなど、毎日の生活のなかで体を動かす機会を増やす工夫をしましょう(高血圧と診断されている人やほかの持病のある人は、医師に相談してから運動を行ってください)。
2 禁煙する
 たばこに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させて血圧を上げます。1日も早く禁煙しましょう。
3 規則正しい生活を送る
 起床や就寝の時間が一定しない生活や時間的に余裕のない生活は、血圧を上昇させます。規則正しい生活を心がけ、睡眠時間も十分に確保しましょう。
4 寒暖の差に注意する
 急激な気温の変化は、血圧の上昇を招きます。血圧が高めの人は、冬場はトイレや脱衣所を温めておくなどの対策をとりましょう。入浴は38~40度のぬるめの湯にし、長時間つかることは避けましょう。
5 ストレスをためない
 不安や緊張などのストレスは、血圧を上昇させます。ストレスをなくすことは難しくても、できるだけため込まず、上手に解消することが大切です。常にリラックスを心がけ、心身の疲れを感じたときは、無理をせずに休むようにしましょう。人に話を聞いてもらったり、運動や趣味の活動でリフレッシュしたりするのもよい方法です。
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