ポケットメディカ 健康レシピ

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耐糖能異常や糖尿病の予防・改善には、早めの検査が大切
空腹時血糖値、ブドウ糖負荷試験、HbA1c
 初期症状がある場合、実際に糖尿病かどうかは、空腹時血糖値や、ブドウ糖負荷試験、HbA1c検査によって知ることができます。
 また、耐糖能異常の段階でも、心筋梗塞や脳卒中につながることがあります。ですので、初期症状があったり、遺伝的に心配な人は、自分の血糖値を検査しておくとよいでしょう。
 空腹時血糖値は、前日から9時間以上絶食し、早朝の空腹時に採血して血糖値を測定する場合(空腹時血糖値)と、食後2時間後に採血して測定する場合(随時血糖値)があります。 
 空腹時血糖値は126mg/dl以上が、随時血糖値は200mg/dl以上が糖尿病型と診断されます。
 ブドウ糖負荷試験は、最初、空腹時血糖値を測定し、ブドウ糖液を5分以内に飲んで血糖値の動きを測定します。
 2時間後の血糖値が200mg/dl以上だと糖尿病型になります。
 随時血糖値とブドウ糖負荷試験の場合、健常人であれば血糖値は、ゆっくりと上昇・下降して安定します。しかし、糖尿病になると血糖値がとても高くなり、なかなか降下しない特徴があります。
 HbA1cは、赤血球の中にあるヘモグロビン(酸素を運ぶ鉄分色素)に結合したブドウ糖の割合を示します。
 ブドウ糖は、ヘモグロビンにくっつきやすく、また、一度くっつくと離れません。そして、血液中にブドウ糖が多ければ多いほど、つまり高血糖になるほど、ヘモグロビンに結合する割合も多くなります。
 そのため、HbA1cを調べると、最近数カ月の血糖の状況を知ることができます。 
 空腹時血糖値やブドウ糖負荷試験は、そのときの体調や食事内容などによって変化しやすい値です。一方、HbA1cは、長期的な血糖値の状況を知ることができ、糖尿病かどうかの判断が、より正確になるのです。
「糖尿病型」と診断される基準、数値に伴うリスク
 健常者のHbA1c範囲は4.3~5.8%で、NGSP値(国際標準値)で6.5%以上が糖尿病型になります。
 血糖値とHbA1cが、ともに「糖尿病型」を示している場合、あるいは、血糖値のみ「糖尿病型」を示し、口が乾きやすい、頻尿、体重減少などの糖尿病の典型的症状があったり、確実な糖尿病性網膜症がある場合は「糖尿病」と判断されます。
 また、HbA1cで「糖尿病型」と診断された場合、別の日に再検査し、再度、確認されると「糖尿病」と診断されます。
 HbA1cが悪い状態が長引くと、糖尿病性腎症などの三大合併症のリスクが高まり、随時血糖値が200mg/dl以上の状態が続くと、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まるといわれています。
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