ポケットメディカ 健康レシピ

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インスリンの働きが悪くなりやすい、現代人の食生活
現代型食生活が、インスリンの働きを悪くしている
 インスリンとグルカゴンによってバランスが保たれている血糖値に、悪影響を与えているのが、現代人の食生活です。
 白米や白いパンなどの精製された炭水化物や砂糖は、分解・吸収されやすいだけでなく、食後の急激な血糖値の上昇を抑える食物繊維もとり除かれています。
 その結果、短時間のうちに、大量のブドウ糖が血液中にあふれることになります。
 一方、私たちの体は、そのようなブドウ糖の大洪水に対応できるようにつくられてはいません。
 飢えている時代が圧倒的に長かった人類の歴史のなかで、効率よくエネルギーを使い、飢えに備えてエネルギーを貯めておく体質を何万年もかけてつくり上げてきたからです。
 また、日本人の場合、インスリンを分泌しているβ細胞の分泌能が弱く、働きが悪くなりやすいことが知られています。高度に精製された炭水化物や砂糖の影響をもろに受けやすいのです。
インスリンが分泌されない、うまく働かない耐糖能異常
 現代的な食生活によって、膵臓は、大量のインスリンを分泌するハードワークを強いられています。
 しかし、血液中にインスリンが多い状態がいつも続いていると、細胞のインスリンに対する反応が低下し、インスリンがうまく働かなくなっていきます。
 これがインスリン抵抗性(インスリンが筋肉細胞や脂肪細胞に十分作用しない状態)で、その結果、ブドウ糖が細胞内に入っていかなくなります。
 こうなると血糖値も下がらないので、膵臓は血糖値が高いというシグナルを受けとり続け、インスリン産生をさらに増していきます。
 インスリンを分泌し続ける膵臓は疲弊し、インスリンの分泌能が衰えていきます。
 耐糖能とは、糖に耐える能力、つまり、ブドウ糖を正常に代謝し、血糖値を一定の範囲内に保つ能力をさします。そして、細胞のインスリン抵抗性が増してインスリンが働かなくなったり、インスリンを分泌する膵臓が疲弊し、十分なインスリンが分泌されなくなった状態が耐糖能異常です。
 耐糖能異常は、その状態が続けば糖尿病に進展します。そのため、糖尿病予備軍とも呼ばれます。
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