ポケットメディカ 健康レシピ

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食品交換表を基本とし、GIの考え方をとり入れると、両者の利点を生かした食事療法ができる
GIに「量」を加味したグライセミック・ロード
 低GI食品を選ぶようにすることで、肥満や糖尿病に結びつく、食後の急激な血糖値の上昇を回避できるようになります。
 しかし、いくらGIが低いといっても、その食品を食べ過ぎれば、当然、血糖値は上昇します。血糖値は「質」だけでなく「量」にも影響されるからです。
 そのため、米国のハーバード大学の研究者が中心となって、ある炭水化物の「質」と「量」の両方を一度に示す指標が考案されています。それがグライセミック・ロード(Glycemic Load 以下〝GL〟)です。
 ある食品のGIに、1人前の食事として実際に食べられるであろう糖質量を掛け、さらに100で割って算出します。
 スパゲティを例にとると、スパゲティのGIは41、1回に食べる分の糖質量は52gとして、41×52÷100=21が“GL”になります。
 オーストラリアの研究者ブランド・ミラーは、何百種類もの食品についてのGLの一覧表を作っていますし、欧米では、“GL”に基づいたレシピも盛んに作られています。
食品交換表とGIの利点を活用する
 日本では、まだ、“GL”の研究は進んでいません。また、実際に糖尿病になって、かかりつけの医師や管理栄養士から指導を受けている場合は、「食品交換表」に基づいた指示エネルギーを守る必要があります。  そのため、GIに「量」を加味する場合、図に示した3つの手順に沿って献立を作るとよいでしょう。
 最初に、自分の身長から標準体重を計算、身体活動量をかけて、1日の摂取エネルギー量を単位に変換します。さらに、その単位を表ごとに振り分けて、3食に分配します。表1、表2、調味料は、GIが低い食材を使って献立を作ります。
 食品は高GI、中GI、低GIくらいの分け方でよいでしょう。また、食事指導を受けている方は、指示エネルギー量に基づいて献立を作りましょう
楽しい食事でヘルシーライフ!
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