ポケットメディカ 健康レシピ

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低GI食は、肥満を改善し、糖尿病への進展を防ぎ、心臓血管系疾患や高血圧症にも有効
インスリン抵抗性の悪化を防ぎ、膵臓を保護する低GI食
 それでは、低GI食にすることでどんなメリットがあるでしょうか。 
 2型糖尿病は、インスリン抵抗性を原因として発症します。 しかし、たとえインスリン抵抗性があっても、低GI食にすることで糖尿病への進展を防ぎ、血糖値もインスリン反応も、正常な状態へ戻していくことができます。
 インスリン抵抗性は、膵臓が十分なインスリンを分泌しているのに、細胞側でインスリンが働くことを拒んでいる状態です。
 低GI食にすると、体はゆっくり、長い時間をかけて炭水化物をブドウ糖に変えていきます。つまり、血糖の上昇がおだやかになるので、細胞はインスリンの過剰な刺激を受けずにすみ、インスリン抵抗症の悪化を防いでくれるのです。
 分泌するインスリン量も少なくなるので、膵臓もオーバーワークにならず、インスリン分泌能を健全な状態に保つことができます。
 さらに、血液中のブドウ糖とインスリン量が少なくなることで、脂肪の過剰な蓄積も回避できます。
 低GI食にすれば、気分的にも安定します。GIの高い食品は、血糖にすばやく変わるため、大量の血糖が血液に入ります。30分間くらい力に満たされ満腹感もありますが、すぐに疲れを感じ始め、空腹感を覚え、それが繰り返されます。
 低GI食であれば、血糖の急激な上昇を防ぐと同時に、空腹や 疲労、集中力の欠如などを招く急激な下降を避けることができるといわれています。
糖尿病にともなう心臓血管系の疾患にも有効な低GI食
 低GI食は、糖尿病にともなうアテローム性動脈硬化症と、それが悪化した狭心症や心筋梗塞の予防にも有効です。
 糖尿病の人はそうでない人と比べると、アテローム性動脈硬化症で亡くなる確率が、2~3倍、高くなります。
 それは、インスリン抵抗性が、血管を硬化させるトリグリセライド(中性脂肪)や悪玉コレステロール濃度の上昇をもたらすからです。
 低GI食によってインスリンの働きを改善できれば、動脈硬化症や、狭心症や心筋梗塞を回避できる可能性が高くなるのです。
 毎日の食は修正が可能です。たとえ、GIが高いクッキーを食べたとしても、その日の他の食事は低GI食にして、バランスをとればよいのです。
 遺伝的要素はインスリン抵抗性、ひいては2型糖尿病を早くおこすか遅くおこすかを決定しますが、食をコントロールすることで、その予防・改善が可能になるのです。
楽しい食事でヘルシーライフ!
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