ポケットメディカ健康相談

医者からもらった薬がわかる本
医者からもらった薬がわかる本
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本書に掲載している薬用語,副作用のうち,聞き慣れないものを中心に解説しています。【初】=初発症状(初期に現れる症状)を示します。

■サ行

●再生不良性貧血
さいせいふりょうせいひんけつ
赤血球,白血球,血小板のすべての血球が減り,骨髄の造血細胞が減少していることを特徴とする症候群。多くの場合は原因不明で,一部は薬物投与,ウイルス感染,原因不明の肝炎などに続いておこる。
【初】原因不明の発熱・悪寒・のどの痛み,手足の紫斑(あざ)や点状出血,全身脱力感,歯や鼻の出血
●三環系抗うつ薬
さんかんけいこううつやく
薬剤の分子構造中に3つ連なった環状構造をもつ抗うつ薬の総称。☆セロトニン★▼後出▼や☆ノルアドレナリン★▼後出▼など神経伝達物質の神経細胞内への再取り込みを阻害して神経接合部(シナプス)での濃度を上げ,神経細胞受容体に持続的な刺激を保つことで作用を現すと考えられている。
●散瞳薬
さんどうやく
瞳孔を散大させる薬。交感神経を刺激するか副交感神経を遮断する。屈折検査や眼底の検査,水晶体の手術の時などに用いる。
●COXⅠ, COXⅡ
しーおーえっくす1,しーおーえっくす2
脂肪酸シクロオキシゲナーゼ(COX)は,不飽和脂肪酸の一種であるアラキドン酸から生理活性物質プロスタグランジンを生成する過程に必要な酵素。COXⅠは全身の組織に常在してプロスタグランジンを生成し,胃粘膜の保護作用,腎血流増加作用など生体の安定性維持に関わっている。COXⅡは主に炎症組織において発現が誘導され,炎症時には発痛や炎症進行に関与するプロスタグランジンの生成が亢進する。☆NSAID★(エヌセッド:非ステロイド系解熱鎮痛薬)▼前出▼は,COXⅡを阻害して薬効を発揮する反面,COXⅠも阻害するために胃腸障害,腎障害,血小板機能低下などの副作用をもたらす。
●ジェネリック医薬品(後発医薬品)
じぇねりっくいやくひん(こうはついやくひん)
☆先発医薬品★▼後出▼の特許満了後に,別のメーカーが同等の有効成分で同等の薬効をもつ医薬品として承認を受け,製造販売される医薬品。
●ジギタリス中毒
じぎたりすちゅうどく
ジギタリスの葉を乾燥した生薬は強心利尿に作用する。ジギタリス製剤は心不全治療などに繁用されるが,連用により中毒をおこしやすい。慢性中毒は消化器症状,眼症状,頭痛,錯乱(さくらん)等の神経症状,不整脈がみられる。
【初】食欲不振,吐きけ・むかつき,下痢,脈の異常,めまい,ふらつき感
●糸球体腎炎
しきゅうたいじんえん
糸球体(しきゅうたい)は球状の毛細血管のかたまりで,流れ込んできた血液を濾過(ろか)している。この糸球体に炎症をおこした状態が糸球体腎炎で,尿の産生が減少し血中の老廃物も排泄されなくなる。急性糸球体腎炎の多くは,溶連菌などの感染症から引きおこされる。
【初】むくみ,ひどい疲れ,元気がなくなる,食欲不振,顔色が蒼白くなる
●視神経炎
ししんけいえん
狭義には視神経の炎症を指すが,広く視神経の炎症に基づいて生じる症候群を指すことが多い。片眼または両眼の視力低下,視野の中心部が見づらくなる中心暗点や,色覚異常もおこる。
【初】ちらつき感,視力の低下,視野の変化,目のかすみ
●ジスキネジア
じすきねじあ
異常な不随意運動。一般的には,チック,書痙(しょけい),けいれん性斜頸,☆ジストニア★▼後出▼などを指す。☆抗精神病薬★▼前出▼の副作用として出現する☆遅発性ジスキネジア★▼後出▼を意味することもある。
【初】手足が勝手に動く,まぶたのぴくつき,頭部のふるえ
●ジストニア
じすとにあ
筋肉の緊張異常で顔や体の筋肉群が収縮し,反復性の不随意運動や,ひねり運動が出て異常な姿勢を示す病態。
【初】口のゆがみ,発語時の舌の突出,腰のよじれ
●肢端紅痛症
したんこうつうしょう
四肢の末端,ことに下肢の末端に疼痛,発赤,局所皮膚温の上昇などが発作性に生じる。運動後や就眠時,発熱時に発作がおこりやすい。
【初】チクチクする異常感覚,痛み,発赤
●失見当識
しつけんとうしき
現在の自分および自分が置かれている状況についての認識が失われること。場所,時間,周囲の人物・状況を正しく把握しているかどうかによって判断される。
●脂肪肝
しぼうかん
中性脂肪が肝細胞内に過剰に沈着した状態で,自覚症状には乏しい。脂肪肝は,原因により栄養性,内分泌性,代謝性,薬物中毒性などがあり,なかには肝細胞壊死(えし)から☆肝硬変★▼前出▼に進展する例もある。
【初】倦怠感,食欲不振,吐き気などの不定愁訴
●重症筋無力症
じゅうしょうきんむりょくしょう
筋肉の表面には,神経の刺激を伝える☆アセチルコリン★▼前出▼を受け取る受容体があり,重症筋無力症は,この受容体を壊す抗体を作りだすことで発症する自己免疫疾患。眼の筋肉に症状が出てくる眼筋型と,呼吸困難,四肢脱力といった全身の筋肉に症状をおこす全身型がある。
【初】まぶたが動きにくくなる,腕の力が抜ける,疲れやすさや脱力感
●重症ネフロパチー
じゅうしょうねふろぱちー
腎症(ネフロパチー)という名称は,腎疾患のうち,腎炎のような炎症性病変でないものや,代謝性因子,薬物,水・電解質異常などに起因するものに用いられる。☆NSAID★(エヌセッド:非ステロイド系解熱鎮痛薬)▼前出▼による鎮痛薬腎症をはじめとして,きわめて多種類の薬剤で薬剤性腎症が惹起される。
【初】手足のむくみ,赤褐色の尿,嘔吐,下痢,関節痛,倦怠感
●縮瞳薬
しゅくどうやく
瞳孔を縮める薬。交感神経を遮断するか副交感神経を刺激する。緑内障発作時の治療や白内障手術の時などに用いる。
●出血傾向
しゅっけつけいこう
容易に出血したり,いったん出血するとなかなか止血しにくい状態をいう。止血機構になんらかの異常があり,体表面からの出血のほか血尿や消化管出血など出血すべきではない部位に出血がみられたり,わずかな刺激で紫斑(あざ)を生じたりする。
【初】鼻血,歯肉出血,体にあざができる
●出血性大腸炎
しゅっけつせいだいちょうえん
薬剤の副作用または細菌感染により大腸に炎症が生じて出血をおこす疾患。薬剤性腸炎は☆抗菌薬★▼前出▼によるものが多い。☆偽膜性大腸炎★▼前出▼と出血性大腸炎を合わせて抗生物質起因性大腸炎とも呼ぶ。細菌感染によるものはO157, O104など腸管出血性大腸菌によって発生する。
【初】頻回の下痢・水様便,吐きけ,腹痛,便に血液が混じる
●出血性膀胱炎
しゅっけつせいぼうこうえん
肉眼でもわかる血尿を伴って,頻尿(ひんにょう)・排尿痛・残尿感といった膀胱刺激症状のある膀胱炎。感染やアレルギー,薬剤などが原因になる。
【初】排尿のおわりに痛みを感じる,尿の回数が多くなる,血尿が肉眼でわかる
●循環虚脱
じゅんかんきょだつ
血液を全身に送り出す心臓の収縮が障害され循環不全に陥った状態。多臓器に障害が及ぶので,早急な対処が必要。
【初】冷や汗,体温・血圧の低下,顔色が蒼白くなる,唇の血の気がなくなる
●消化管潰瘍
しょうかかんかいよう
消化管粘膜に炎症が生じ,粘膜が深くえぐり取られたものを潰瘍(かいよう)という。十二指腸潰瘍と胃潰瘍の主な原因はピロリ菌の慢性感染と,薬剤とくに☆NSAID★(エヌセッド:非ステロイド系解熱鎮痛薬)▼前出▼による薬物性とされる。
【初】吐きけ・嘔吐,胸やけ,胃のつかえ・痛み,便に血が混じる
●消化管穿孔
しょうかかんせんこう
潰瘍(かいよう),炎症性疾患,腸閉塞などの疾患を原因として消化管に孔があき(穿孔(せんこう)),内容物の流出から腹膜炎を招く。
【初】吐きけ・嘔吐,胸やけ,胃のつかえ・痛み,便に血が混じる
●ショック
しょっく
急性全身性の循環障害がおこり,組織や臓器の細胞が低酸素になっている状態。血圧低下がショックの最も重要な徴候で,その他,意識障害,脈拍の異常,乏尿(ぼうにょう),皮膚の冷汗,蒼白などの所見が現れる。
【初】顔が赤くなったりかゆくなる,口の中の異常感,くしゃみ・せき,便意・尿意,しびれ感,吐きけ・嘔吐
●徐放剤
じょほうざい
服用後の有効成分の放出を遅くするよう製剤化した薬。効果を持続させ,また,血中の有効成分濃度の変化を少なくすることができる。
●心筋炎
しんきんえん
ウイルス,細菌などの感染,また,血管炎などの全身疾患の経過中におこる心筋(心臓の筋肉)の炎症。重症化すると動悸,呼吸困難などの心不全症状や不整脈が現れる。
【初】呼吸困難,息切れ,チアノーゼ,発熱・悪寒,倦怠感
●神経ベーチェット病症状
しんけいべーちぇっとびょうしょうじょう
ベーチェット病は,①口腔粘膜の潰瘍(かいよう),②皮膚病変,③眼症状,④外陰部潰瘍の4症状を示す慢性再発性炎症性疾患。そのほかに精神・神経症状が合併すると神経ベーチェット病と呼ばれる。中枢性運動麻痺,脳幹・小脳症状(失調歩行,構音障害など),人格変化や感情鈍麻(どんま)などの精神症状がみられる。
【初】頭痛,不眠,ふらついて歩きにくい,うまくものを飲み込めない,手足がつっぱる
●心室細動
しんしつさいどう
最も重症の☆心室性不整脈★▼後出▼。心臓は,心臓最上部にある洞結節と呼ばれる部位で発生する電気的興奮によって規則的な拍動を保っている。心室細動は心室が無秩序に興奮している状態で,心室のポンプ機能は失われ,血液を送り出せなくなる結果として血圧はほぼゼロになり,脳は虚血(きょけつ)状態になり意識は消失する。心室細動には早急に除細動(じょさいどう)を行うことが必要で,最近は自動体外式除細動器(AED)が公共の場所に置かれることが多くなってきている。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●心室性期外収縮
しんしつせいきがいしゅうしゅく
もともとの調律(タイミング)より早期に生じる余分な収縮を期外収縮という。心臓の上部から生じる上室性期外収縮と,下部の心室から生じる心室性期外収縮がある。期外収縮自体は良性の不整脈で,症状が強かったり,頻拍(ひんぱく)の引き金になる場合には治療の対象になる。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●心室性頻拍
しんしつせいひんぱく
心室起源の頻拍(ひんぱく)症。その速さは1分間に120〜250拍にもなる。心拍が速くなると血圧が低下するため,めまい・ふらつきなどの脳虚血(きょけつ)症状が現れ,極端に血圧が低下すると☆ショック★▼前出▼に陥ることもある。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●心室性不整脈
しんしつせいふせいみゃく
不整脈は,心臓を拍動させる刺激生成および興奮伝導の異常の総称で,調律(タイミング)の異常と拍数の異常がある。心室性の調律の異常には期外収縮があり,拍数の異常には徐脈(じょみゃく),頻拍(ひんぱく),粗動,細動がある。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●心室粗動
しんしつそどう
心室起源の頻拍(ひんぱく)症。1分間に250拍以上になって心電図の規則的な波形は失われ,☆心室性頻拍★▼前出▼と☆心室細動★▼前出▼の中間的心室波形を示すものを心室粗動と呼ぶ。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●心停止
しんていし
心臓の活動が停止して,血液を送り出す心筋の収縮作用が消失している状態。意識消失,☆循環虚脱★▼前出▼,脈拍消失を伴う。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,意識喪失,失神
●シンドロームマリン(=悪性症候群)
しんどろーむまりん(=あくせいしょうこうぐん)
突然に高熱を発して筋肉が硬直し,意識障害をおこすこともある☆抗精神病薬★▼前出▼の最も重篤な副作用。
【初】発熱,筋肉のこわばり,言葉や動きが少なくなる,発汗,脈が速くなる,ものが飲み込みにくくなる,手足のふるえ,血圧の変動
●心のう(心膜)液貯留
しんのう(しんまく)えきちょりゅう
心膜炎,心不全などでみられ,心のう内(心膜腔内)に液体が貯留した状態。急速な貯留は心膜が伸展する時間がなく,少量でも心膜腔圧が上昇し,心臓を圧迫して拡張を妨げることで静脈圧上昇,収縮期血圧低下をおこす。
【初】呼吸困難,胸痛,動悸,むくみ
●心ブロック
しんぶろっく
心臓内部で電気的刺激の伝導が遅延したり途絶すること。☆洞房(どうぼう)ブロック★▼後出▼と☆房室(ぼうしつ)ブロック★▼後出▼とがある。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳ぶ,失神
●心房細動
しんぼうさいどう
心房自体から発生した頻回(450〜600回/分)周期で無秩序な電気的興奮が連続する状態。心室への刺激伝導はまったく不整となる。心房の収縮が失われ血液が停滞することで左心房内に血栓が形成されやすく,脳梗塞などの塞栓(そくせん)症が問題となる。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●心房粗動
しんぼうそどう
心房自体から発生した規則的な頻回(240〜450回/分)周期で電気的興奮が連続する状態。450回/分を超えれば☆心房細動★▼前出▼と考えられる。心房の興奮回数は2対1から4対1で心室へ伝導することが多い。
【初】動悸,胸部の痛み・不快感,めまい,脈が跳んだり速くなる,失神
●膵炎
すいえん
☆急性膵炎★▼前出▼と慢性膵炎に分類され,慢性膵炎は膵臓に持続性の炎症がおこり,膵臓の線維化(膵臓の細胞がこわれ,線維が増えて硬くなる状態)が引きおこされる難治性の病気。
【初】激しい腹痛,みぞおちの痛み,背中の痛み,吐きけ・嘔吐
●錐体外路症状
すいたいがいろしょうじょう
運動や筋緊張を調整する神経路の障害から現れる症状を錐体外路(すいたいがいろ)症状という。運動麻痺はなく,筋緊張の異常や,さまざまな不随意運動がみられる。☆パーキンソン症状★▼後出▼,☆ジスキネジア★▼前出▼,☆アカシジア★▼前出▼,☆ジストニア★▼前出▼など。
【初】顔のひきつれ,手足や表情のこわばり,手のふるえ,背をまるめる,動きが悪い,単調な話し声
●スティブンス-ジョンソン症候群(=皮膚粘膜眼症候群)
すてぃぶんす-じょんそんしょうこうぐん(=ひふねんまくがんしょうこうぐん)
高熱とともに,全身の広い範囲の皮膚に紅斑様の発疹が現れ,水疱・びらんを伴う。眼,口,外陰部などの粘膜も強く障害を受ける。原因はウイルスや細菌感染以外に,薬剤アレルギーの重症型である場合が多い。皮膚のびらんが体表面積の10%未満であれば本症,10%を超えると☆中毒性表皮壊死(えし)融解症★(=ライエル症候群=TEN)▼後出▼と呼ばれる。
【初】発熱,頭痛,関節痛,粘膜のあれ・水疱,皮膚をこするとはげたり水疱ができる
●ステロイド(副腎皮質ステロイド)
すてろいど(ふくじんひしつすてろいど)
男女の性ホルモンもコレステロールから生成されるステロイドホルモンだが,普通,ステロイドといえば副腎皮質(ふくじんひしつ)から分泌されるホルモンを指す。強力な抗炎症作用・免疫抑制作用を薬剤として用いるが,副作用も強い。
●生物学的製剤
せいぶつがくてきせいざい
予防接種に用いるワクチン剤,トキソイド剤,病原菌の毒素を中和する抗毒素剤,☆インターフェロン★▼前出▼など生物の生産物を材料として用いる薬剤。
●赤芽球癆(せきがきゅうろう)
せきがきゅうろう
白血球や血小板産生に異常はなく,赤血球の産生のみが抑制される病気で,高度の貧血をおこす。
【初】顔色不良,息切れ,動悸,倦怠感などの貧血症状
●セロトニン
せろとにん
セロトニンは消化管ホルモンとして腸の平滑筋を強く収縮させ,消化管の運動に関係している。血中では血小板に取り込まれ止血に関与する。また,脳内では主要な神経伝達物質のひとつとして機能している。中脳と延髄の間にある縫線核(ほうせんかく)にはセロトニンを分泌する神経細胞が存在し,その神経線維は脳全体に分布して情動のコントロールに影響している。近年では,セロトニンの作用を活性化する薬物がうつ病や神経症などの治療に用いられている。
●セロトニン症候群
せろとにんしょうこうぐん
☆セロトニン★▼前出▼は脳内神経細胞にある神経伝達物質のひとつ。抗うつ薬のセロトニン受容体への刺激による重症の副作用で,脳内のセロトニン濃度の上昇によって引きおこされる。症状は服薬後数時間以内に現れることが多い。
【初】不安,いらいら,興奮,発熱,下痢
●全身性エリテマトーデス(=SLE)
ぜんしんせいえりてまとーです(=えすえるいー)
皮膚,腎臓,造血器,神経,関節などさまざまな臓器で炎症を引きおこす慢性疾患。膠原病(こうげんびょう)のひとつ。症状は発熱,全身性紅斑,関節痛を主に,腎障害,神経障害など多彩。薬剤起因性では,腎臓や中枢神経など重要臓器障害は少なく,関節炎,筋症状,漿膜(しょうまく)(胸膜,心膜,腹膜を構成する膜)炎をおこすことが多い。
【初】関節の腫れや痛み,発熱,疲れやすい,顔に蝶のような形の赤み,リンパ節の腫れ
●全身性紅斑性狼瘡(こうはんせいろうそう)
ぜんしんせいこうはんせいろうそう
☆全身性エリテマトーデス★(=SLE)▼前出▼のこと。
【初】関節の腫れや痛み,発熱,疲れやすい,顔に蝶のような形の赤み,リンパ節の腫れ
●ぜんそく発作
ぜんそくほっさ
気管支ぜんそくでみられる発作性のせき,喘鳴(ぜんめい),呼吸困難の症状。夜間から明け方にかけておこることが多く,無症状期を挟んで反復する。
【初】たんがつまった感じ,肩で息をする,呼吸がヒューヒューする
●先発医薬品
せんぱついやくひん
先発医薬品とは,最初に開発され,有効成分,効能効果,製造方法,用法用量などの特許をもつ新薬を指す。特許の期間が満了すると,☆ジェネリック医薬品★▼前出▼と併存することになる。
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