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ポケットメディカ 処方薬事典
概要

注射薬
薬剤番号:注01-01-01~注02-11-18

■自己注射が可能な注射薬と,がんに使われる注射薬を説明しています

 本アプリでは,以前は注射薬としては抗がん薬のみを取り上げていました。しかし,一部の自己注射が可能な薬剤については,やはり患者さん向けの情報を手厚くすべきではないかと考え,第27版より患者さんが在宅で自己注射することが可能な薬剤に限って取り上げ,解説することにしました。
 1型糖尿病や2型糖尿病で血糖コントロールが難しい場合に必要となるインスリン製剤とインクレチン関連製剤,腎不全で在宅で透析を行う場合の腹膜透析用剤に加えて,最近になって広く活用され始めた生物学的製剤の一種である抗リウマチ注射薬(サイトカイン阻害薬),さらにパーキンソン病のオフ症状を改善するための注射薬と自己注射が可能な骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療薬などについて,治療法のあらましや製剤の特徴,投与方法の注意などを含め,患者さんが知っておくべき情報をまとめています。
 それぞれ厳密な適応が決められていますし,注射薬ならではの特別な注意点が多くありますので,在宅での使用に際しては処方医や薬剤師の説明をよく聞き,正しく用いなければなりません。疑問な点,不安な点については,必ず専門家に尋ねるようにしましょう。

■薬剤師の眼
自己注射の認可に見る日米の差
 10数年前,アドレナリンの自己注射キットが発売された当時,自己注射といえば糖尿病用のインスリン製剤しか頭に浮かびませんでしたが,アメリカではすでに20年以上前から使用されていたことを知り,彼我の差の大きさに驚いたことがあります。国土の大きさから来る医療機関へのアクセスの問題が大きいのかとも思いましたが,僻地は日本にも多く存在しますから,注射に対する意識の差,薬剤を認可するFDA(アメリカ食品医薬品局)と厚生労働省の差といえます。
 こういう例があります。2006年2月に患者団体が,顆粒球コロニー形成刺激因子製剤(G-CSF:先天的あるいはがん化学療法などでの白血球(好中球)減少に対する皮下注射薬)の在宅自己注射の認可を求めて,厚生労働省に多くの署名とともに要望を出しました。この時の厚生労働省の返事は「関係学会の要望があれば検討します」というものです。その後,再度の要望書の提出などもあり,ようやく一部の病名に対する使用が認められたのは2010年3月でした。
 ドラッグラグの問題とも重なりますが,欧米で問題なく行われている用法が認められるまでの期間としては,あまりにも長すぎるのではないでしょうか。患者サイドに立った行政が望まれます。

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