ポケットメディカ 健康レシピ

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尿酸値高めは生活習慣病のシグナル
痛風の背景には、体内の尿酸の量が過剰になる「高尿酸血症」があります。健診などで「尿酸値が高め」といわれたら、「生活習慣病に要注意」の警告。まずは、痛風・高尿酸血症の原因や症状について正しく知りましょう。
激しい痛みを伴う痛風は体内の尿酸の過剰が原因
 痛風は、体内の尿酸が多くなりすぎて結晶化し、関節などにたまって炎症を引きおこす病気です。ある日突然、足の指のつけ根などに強烈な痛みが走り、患部が熱をもって赤く腫れます。激しい痛みはまる2日ほど続いた後、徐々にやわらぎ、1週間~10日ほどで自然に治まっていきます。痛風発作をおこすのは98%以上が男性で、圧倒的に男性に多いのが特徴です。
 痛風の原因となる「尿酸」は、「プリン体」が肝臓で分解されてつくられる物質です。プリン体は細胞の核内にあるDNAやRNAに含まれる成分の一つで、新陳代謝によって古い細胞が壊れて分解されるたびに放出されます。また、体や内臓を動かすときのエネルギー代謝によっても生じ、一部は食べ物からもとり入れられます。
 1日につくられる尿酸は約700mgで、ほぼ同じ量が尿や便とともに排泄され、体内には常に1200mgほどの尿酸が蓄えられています(尿酸プール)。ところが、尿酸が多くつくられすぎたり、うまく排泄されなくなったりすると、尿酸プールがあふれ出し、体内の尿酸が過剰となってしまいます。「尿酸値が高い」とはこうした状態をいい、血液中の尿酸の量が7.0mg/dlを超える場合に「高尿酸血症」と診断されます。
 一般に、尿酸値が7.0mg/dlを超えると結晶ができやすくなり、痛風発作をおこす可能性が高まります。9.0mg/dlを超えると発作のリスクが極めて高くなり、この場合は薬物療法の対象となります。ただし、尿酸値が非常に高いにもかかわらず自覚症状がまったく現れないケースもあり、「無症候性高尿酸血症」と呼ばれています。

痛風・高尿酸血症は生活習慣が深くかかわる病気
 痛風・高尿酸血症は性別や遺伝的な体質のほか、日々の生活習慣とも深くかかわる病気です。次の要因に当てはまる数が多い人ほど尿酸値が高くなりやすく、痛風を発症しやすいと考えられています。
●肥満がある…脂肪の蓄積によって尿酸がつくられやすくなり、同時に排泄されにくくなる。とくにおなか周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」は注意が必要。
●高脂肪・高たんぱくの食事が多い…動物性たんぱく質を多く含む高エネルギーの食事は肥満を招きやすく、尿酸値を上げる。とくにレバーなどプリン体の多い食品を過剰に摂取すると、体内でつくられる尿酸の量が増える。
●お酒をよく飲む…アルコールが肝臓で代謝される際に尿酸がたくさんつくられる。また、アルコールは腎臓での尿酸排泄を低下させる。アルコール自体に含まれるプリン体も尿酸値を上げる。
●激しい運動をしている…息継ぎをせずに行うような激しい運動(無酸素運動)ではプリン体がたくさんつくられ、尿酸値が急上昇する。発汗による体内の水分不足も、尿酸の濃度を上げる原因となる。
 このほかに、ストレスと尿酸値の関係も指摘されていますが、はっきりした理由については、まだ明らかになっていません。ただし、精力的で責任感が強く、せっかちな人や仕事が忙しい人はストレスをため込みやすく、痛風・高尿酸血症にこうしたタイプの人が多いのは確かなようです。

尿酸値が高い状態が続くとさまざまな合併症の危険が
 痛風発作が治まっても、尿酸値が高い状態を改善しない限り発作は再発し、その間隔も次第に短くなっていきます。同時に、さまざまな合併症をおこす危険も高まります。尿酸の結晶がかたまりとなって尿路に詰まって激痛を引きおこす「尿路結石」や、結晶化した尿酸が腎臓内に沈着することによる「腎障害」はその代表的なものです。腎機能の低下が進むと、老廃物を排泄できなくなり、腎不全を招くおそれもあります。
 また、高尿酸血症の人には高血圧や脂質異常症、糖尿病をはじめとする生活習慣病を合併するケースが多くみられます。放置すると動脈硬化が進行し、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳血管障害(脳梗塞、脳出血)など命にかかわる重大な病気をおこすリスクも高まってしまいます。
「尿酸値が高め」は、痛風だけでなく、こうした生活習慣病の危険性を知らせるシグナルといえます。そのため食生活をはじめとする生活習慣を改善し、尿酸値をコントロールすることが大切なのです。
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